JSPのこと。

まだ10年は経っていないと思うけれど、かつて「日本短髪振興会」という圧力団体があった。
それをでっち上げ、「会長」などと呼ばれ君臨していたのが、かくいうひらがな表記の”あさいよしひこ”だ。
国内外のフリーサイトを借りまくり、ftpで画像ファイルを溜め込み、掲示板に貼り込む。
さっき何気なく検索していたら90年代後半のリンク——当然その大半は消滅していたけれど——があったから、その時代に活動していたのだろう。
このところ、ここを作ったりしていて、といっても公に宣伝したり誰かに教えたりはしていなくて。それどころか共同製作者である実弟にも伝えてなかったりするのだけれど。
ほんとうはHPを作って、こちらは飽くまでオマケのつもりでいるのだけれど。
たしかにブログっていうのは手軽で簡単だから、ホイホイと作れちゃうのね。
あまりにもお気楽なもので、勢い余って、その「日本短髪振興会(Japan Shortcut Promotion)」のページまで作ってしまった。


これまでも何度となく「活動再開」の話はあった。
当初こそネット上だけの活動だったが、何かのきっかけでオフラインでも集まるようになった。
前田愛加藤あいらのサイン会、遠藤久美子日本青年館広末涼子日本武道館などに出掛けたりした。
云うまでもなく「モーニング娘。」ブレイク前夜である。
最後期の活動はZ-1のデビュー前後からの各地への参加だったろうか。
毎回各メンバーに手紙を渡し、新人アイドルによくある1日2ステージのときには当然のことながら空き時間を利用して応援のメッセージを書いた。
趣味でマッキントッシュをいじり始めていたぼくは、ほぼ毎回メンバー全員に自作のTシャツをプレゼントしていた。
幸いにも印象に残ってくれていたのか、イベントを重ねる毎に他のファンが嫉妬の目で睨み付けてくるほどに親しく名前を呼んでくれたりと至福のときを過ごした。
4人のメンバーでぼくが個人的にもっとも肩入れしていて、直筆の年賀状まで送ってくれたのが、いまや人気絶頂となった上戸綾ちゃんである。
とても現在では考えられないようなことだが、そんな何年間かがあった。

そして(結果的に)集大成となってしまった一大イベントを、JSP主催で行った。
もちろん、さらなる飛躍を夢見てぼくたちは決断に踏み切ったのだが、現時点でそれが「日本短髪振興会」の最後のイベントとなってしまい、メンバーが集まることもなくなってしまった。いまでも個人的な繋がりはあるのかも知れないが、会長だったぼくは一切の人間関係を切ってしまった。(切らざるしかなかった)

たった一度の「事件」が、いろいろなことを、ことごとく壊してしまった。