はじめてのビデオ編集

90年代のはじめ頃だったか、「ビデオドラッグ」なるものが流行った。要はハウスミュージックなどに合わせてCGーーといっても、現在のようなリアリズム趣向ではなく、色とドットで曼荼羅というか万華鏡のような映像*1ーーがチカチカ動くといったもので、とにかく刺激に飢えていたぼくたちは目をカッと見開き、なんとか「飛べ」ないものかと画面を見つめたものである(笑)。

かくいうぼくがPerfumeにハマったのは、このビデオなのだが、見よう見まねで自分でも作ってみた。

アナログ時代は、ビデオデッキを2台繋げて「編集みたいなこと」は何度か試したことはある。
何しろ遡れば高校時代に8mmフィルム(ビデオじゃないよ)で映画を製作していたほどである。ご存じの方もいると思うが、あれこそまさにアナログのなかのアナログ。必要なコマをカットして、専用のテープで貼り合わせるのである。
とはいえ、商業映画で使われる35mmや、記録映画などに使われる16mmに比べて、8mmはその名の通りサイズがちいさく、だいたい1コマが小指の爪くらいだと思ってもらえればイメージが湧くだろうか。

閑話休題
時は流れて21世紀。
ビデオはデジタルになり、編集もコンピュータ上で容易に出来るようになった。
幸いなことにぼくの愛用しているマッキントッシュMacOSX)には、iMovieというビデオ編集ソフトがバンドルされている。
だが使ったことはない。マニュアルも、解説書もまったくない。
それでもなんとなくこうじゃないかと四苦八苦しながら作ってみたのが、これhttp://www.youtube.com/v/9sbdu0Zlnpsである。
ご覧になった方も多いと思うが、7/1から公共広告機構のキャンペーンCMにPerfumeが出演している*2
当初は前出の「Chocolate〜」のように、曲としても聴くに堪えうるような長尺ヴァージョンを作ろうと試みていた。しかし元々音楽製作の素養もなく、映像と同様アナログ・レコーディングの経験はあるもののDTMは未体験である。そのうえビデオとシンクロさせるとなると、もうお手上げである。(ついでに書いておくと、この曲は発売前のため今回使った30秒の部分しか公になっていない)
そんなわけで音楽的なヴィデオは、また改めて挑戦することにして、CMを編集してみることに飽いた。
その冒頭で、パンチラが見えるとネットで話題になったので、その部分のみを延々ループさせてみた(失笑)。
これは計算ではなく、まったくの偶然なのだがピッタリ30秒に収まり、元のCMから引き抜いた音楽がちょうどうまくハマった。
ニコニコ動画にアップしたのだが、約1時間で再生回数が100回を越えた。これから深夜に掛けてアクセスが増えることだろう。どんなコメントが書き込まれるか、楽しみ半分不安半分である。

*1:たとえるならばPS3に対するファミコンのようなもの?

*2:BGMは9月発売の新曲「ポリリズム