涙が出るほど面白すぎるから、かえって泣けてしまう

先日勘違いして大量にレンタルしてきたDVDのなかから、「M−1グランプリ2006」をピーコして、プレイヤーで再生した。
放送時にリアルタイムで見たので、ネタも結果も知っていたのだけれど、圧倒的にチュートリアルが面白かった。
激しく面白いのに笑えなくて、なんだか切なくなる。
Nちゃんが、ずっとチュートリアルがすきで、よくメールで話したりしたから‥‥。


ここの日記には書いてなかったかも知れないが、ちょうど去年の今頃Nちゃんは体調を崩し、検査の結果重大な病状が見つかった。早期発見と若さが良かったのか、通院しながらの自宅療養を続けていた。
年が明けた頃からだろうか、検査のために入院することが多くなり、日数も長くなるようになった。

自宅で体調の良いときに、大好きなチュートリアル高校野球、そして闘病生活を綴ったブログで近況を報告してくれていた。
しかし日に日に病は彼女からブログを更新する体力すら奪っていった。本人の意志によりブログは閉鎖された。
それでもぼくたちは、あるサイトを通してかろうじて連絡を取ることができた。彼女の「ブログの更新はキツイけれど、ちょっとしたコメントだったら書けるから」という優しさだった。

そのコメントも、ある日を最後に途絶えてしまった。
いくつかのサイトなどを通じて、ぼくは彼女にメッセージを送ってみた。いつもはすぐに返事が来ていたのに、まったく音沙汰が無くなってしまった。

ーー数日後、見ず知らずの方からメールが届いた。

‥‥。

23歳の誕生日を目前にして、彼女はつらい闘病生活から解放された。
気象予報士の勉強をしていた彼女は、雲よりも高いところへ旅立った。

もうすぐ三ヶ月になろうというのに、まだぼくのなかでは彼女が微笑んでいる。
センチメンタルすぎると笑われるだろうか。中学時代の上戸彩ちゃんに、こう云われそうだ。

BaKKAみたい!!

BaKKAみたい!!