オークションで買ったCD。


とかを羅列したようと思ったのだけれど。
時系列的に並べた方がいいのかしら。
まあ、そんな資料的な情報を喜ぶのは極地定期一部のマニアに限られるのだろうけれど、自分でもたしかに参考にはなる。
だが、あいにくレコード、CD、雑誌、書籍の類はアナログで日記に付けている。
既に他でも書いている通り、ここ3週間ほど心身的に病んでしまい、こと今週は出社拒否などもあり会社には多大なる迷惑を掛けてしまった。
そんなぼくの留守中にタイミングわるくオークションで落札したCDが届いた。
そう、あまりにも自宅を留守がちにするので発送先を勤務先に変えた矢先だった。
果たして今週初出勤となった(失笑)昨日、マイ・デスクには「われもの注意」と書かれた封筒が置かれていた。
まずは素知らぬ振りを装って、封筒をデスクの上へ。
見たい見たい見たい見たい。
のは山々である。
だが幸か不幸か昨夜は夜更けまで残業。ふと、ひと息ついたすきに「あ、あれ開けちゃおうかな」と白地らしく口に出し、周りも「見せて見せて」という雰囲気を作っておいて開封。出てきた3枚は以下の通りである。(すべてV.A.=Various artists)

1)disco classics the ALBUM]
2)赤塚不二夫REMIX ビートボンボン
赤塚不二夫 REMIX ビートボンボン
赤塚不二夫 REMIX ビートボンボン

3)Extreme Cyclone-Rebirth of Superheroes
Extreme Cyclone-Rebirth of superheroes-
Extreme Cyclone-Rebirth of superheroes-


いまヘッドフォンで聴いている3)は仮面ライダー東映ヒーローものの主題歌のREMIXアルバム。SUGIURUMN参加ということで800円で落札。はじめ仮面ライダーのREMIXアルバムかと思っていたが、古くは「バロム1」から「キカイダー」、そして「宇宙刑事ギャバン」や「ダイナマン」など80年代モノもあって、楽しめた。
ただ作りとしては、それこそ80年代の”メガミックス”よろしくキャッチーなフレーズの強調と、ブレイク・ビーツという安易な構成。贔屓目かも知れないが「使える」のはSUGIURUMNによる「ギャバン」くらい。

2)は赤塚不二夫センセイの肉声が聴けるところくらいが「買い」か。しかしAKAKAGEのREMIXはいい!
どうもピチカート・マニア/FPMファンのぼくとしては影武者的存在に思えてしまうのだが--そう思うと、オトもそんな風に聞こえるから不思議だ--、そのしっかりとしたトラック・メイキングにはつい「もっとメジャー・シーンで活躍して良いのでは!?」と思わされてしまう。
既に数多のREMIX盤等に参加しているが、どうも切り込み番長/特攻隊的なイメージがしてならない。だが、そのトラックに込められたシズル感--ちとデザイナーみたいな表現しちまったが(苦笑)--は、コンピレーションのワン・トラックでは満たされない空腹感を実感させられる。まだオリジナル・リリースはすくないが--編集盤というか寄せ集め的なオムニバス?--、まとめて70分は聴きたいところである。DJプレイを体験すればいいのか。

そして白眉は3)である。じつは実物が届くまで落札していたことを忘れていたような代物である。地味(シンプル)なジャケット。レーベルはコンシピオだから、まあメジャーなインディーズか。
ピチカート・マニアなぼくとしては小西氏が"Re*dym*de Designer Jeans"として参加しているだけで、じゅうぶん「買い」なのだが(もっとも"courtesy of"とクレジットされているのは、オトナの権利関係とはいえちと煮え埼らなさを感じたが)、他にもいまをときめくFPM田中氏やMansfieldがMasanori Ikeda名義で--しかも両氏の合作!!--や福富幸宏氏、さらには中原昌也氏(暴力温泉芸者)がHair Stylisticsとして参加していたりして非常に興味深い。というかレアでしょう、いまとなっては。1998年の作品というのが、いろいろな意味で感慨深い。
曰く、早過ぎた感もある「そんなに経ったのか」といった部分と、かるい眩暈すら憶える近未来的過去の感覚。
いまでも気の利いたフレーズのように使われる「レトロ・フューチャー」という言葉があるが、容易く云えばそんなところか。ちなみにこの「レトロ・フューチャー」なる言葉を世に知らしめたのは、我が大学の教授なのだが。

近頃レコードもCDもぜんぜん買ってなくて、とんと音楽とかけ離れた生活をしていたが、新譜ではないアルバムでじゅうぶん楽しめるようになったのは、すこしぼくもオトナになったのだろうか、なんて自己弁護をしてみたりして。