MY EVER CHANGING MOODS

from "mixi"

ここ何年か、音楽に「泣かされる」ことが多くて。
大半がライヴハウスで口ずさみながら涙を流していた(1曲目から!)てパターンなんだけれども。
それは部屋で聴いているよりも<ヘッドフォンで聴いているよりも<確実に涙腺を刺激されていて、アンコールの頃にはそれこそ「号泣する準備はできていた」てな状態になっていたりする。
先週、図書館でポール・ウェラーのアルバムを2枚借りたので、試しに蔵書を検索したら何枚かコンピレーション盤があったので『the Piano songs』という2枚組を借りてきた。
ピアノ・ソングス
たしかCMか何かで見たことがあったし、じっさい収録曲のほとんどがCMやTVドラマ、映画で使用されている(た)「耳慣れた」曲だった。
「どこにポール・ウェラーが?」と目を追うとスタカンの「マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ」が収録されていた。
今朝もわりと早起きをしたので早速聴く。
「あれ? こんなスゥィートでセンチメンタルな曲だったっけ?」
慌てて別室に『カフェ・ブリュ』を取りに行き、聴いてみる。
カフェ・ブリュ
軽快な"MICK'S BLESSINGS"で始まるザ・スタイル・カウンシルのデビュー・アルバムは、この15年くらいの愛聴盤(オリジナル・リリースは1984年!)。まったくもってぼくはこの90年代から20世紀の終わり、何を聴いてきたのだろう。
たしかにDJをする際はライヴ盤"HOME&ABOROAD"収録ヴァージョンを掛けたり、お手軽な「使い易さ」から"THE SINGULAR ADVENTURE OF"は常にレコード・バッグに入っていた。
Home & Abroad シンギュラー・アドヴェンチャー
いま、そのベスト盤を聴いているのだが聞き慣れていた"MY EVER CHAGING MOODS"はこちらのヴァージョンだった(12"VERSION)。
あいにくぼくは、あのひとりポール・ウェラーが横向きで紫煙を燻らせるオリジナルのシングルは持っていないのだが(欲しい!)、24時をまわったあたり、程良くアルコールがまわって、ゆったりと躰を揺らしたいときにはこのヴァージョンは心地良い。もちろんカーティスの「ムーヴ・オン・アップ」とクロス・フェードさせて。
でも今回改めて聴いたピアノ弾き語りヴァージョンの叙情的なこと!
そしてあんなにフェイヴァリット・アルバムとして挙げていた『カフェ・ブリュ』が、これほどまでも異なる印象ーー云うまでもなく数千倍の素晴らしさを伴ってーーを与えてくれるなんて!
繰り返すが、いままでぼくは何を聴いてきたのだろう。これからCDを聴き直して、まずは買わず終いのままだったボックス・セットと『エクストラズ』を手に入れることにしよう。(なにしろジャムの『エクストラズ』は最高だったからね)
コンプリート・アドヴェンチャーズ・オブ・ザ・スタイル・カウンシル?ザ・スタイル・カウンシル・ボックス エクストラズ エクストラズ
珍しくここで音楽のことを書いた。ほんとうはまだまだ語り尽くせない部分があるので、それはブログの方でゆっくりと。
千鳥格子の三釦スーツにモッズ・コートで出勤した一日の締めくくりとして。

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