今後の行く末がほぼ決まってきた。

昨日のつづき。
突然の会社解散による身の振り方。
残念ながらわずかにぼくが期待していた選択肢は、あっさりと却下された。
役員や株主とは、それほどの権力を持ち得るのだと、身をもって実感した。


帰り際CEOに声を掛けられた。一緒に呼ばれたのは、ほぼ同期のUくん。最初ぼくと同じ部署に配属され、その後一般制作(企画課)へと異動となり正社員に登用された。
断っておくと、入社して間もない頃からぼくも「社員にならないか」と打診を請けていた。だが頑なに拒んできた。その理由を書き始めるとまた長くなるので、べつの機会に譲って本題に戻る。

CEOは「移籍以外を選んだふたりには、きちんと説明しておかないことがある」と話し始めた。
このときはじめてUくんも移籍ではなく、新プロジェクトへの参加を希望していることを知った。
前日ぼくはCEOに話を伺いに行き、新プロジェクトへ加わる意志があることは伝えてあったが、同時に現実的にはそれが難しいことになってきているということも聞いた。それならばと退職することに決めた、というところまでは昨日の日記にも書いたと思う。
あのなかで「27日の水曜日にある程度は固まるだろう」と書いたのは間違いで、それは今日26日火曜日のことだった。

現在の会社は形だけでも残す方向だという。ただし、それはCEOが考えているヴィジョンとはあまりにもかけ離れているため、子会社として新規事業を起ち上げるということで進んでいたらしい。
しかし連日、役員やら株主らに圧倒的に否定をされ--現在の会社を存続させることさえも!--、子会社どころか出資すら新プロジェクトにはできないということになったらしい。
昨日の今日だったのでぼく自身はある程度予想というか覚悟はできていたが、同席していたUくんは寝耳に水だったらしく相当に動揺を受けていた。おそらく早い段階で、こちらの新規事業に参加する旨を伝えていたのかも知れない。それに普段じっさいCEOと朝早くから夜中まで、あれこれと様々な企画を考え展開してきただけにショックはかなりのものがあったのだろう。
ただCEOの勧めもあり、系列会社への移籍も頭の片隅にはあるようだった。

ところで、非常にたいせつなことをひとつ。
昨日CEOにかなりつよくお願いした理由だが、なんとか「自己理由」ではなく「会社都合」に変えてくれそうな流れになってきた。
社則によるといずれにしても退職金は変わらないそうだが、アルバイトのぼくにとってはあまり関係のない話で、それよりも失業保険の支給の方が重要だ。
前回(倒産)の時もそうだったが、会社都合であればわりと早く失業保険が支給されるはずだ。逆に自己理由であると、だいたい3ヶ月くらい待たされることになる。とてもじゃないが、いまのぼくにそんな余裕はない。
これで何かちょっとした小遣い稼ぎを見つけて、失業保険で生活ができれば、あこがれの(?)ニートにもなれる(笑)。もちろん溜まった原稿をじっくりと片付けたいし。

今後の働き口については、まったく白紙だ。いろいろと求人誌(紙)を見ているが、なかなか仕事はない。
すくなくとも失業保険が支給されれば、かろうじて生きてはいけるはずだ。