サッカー日本女子代表3-5-2

abcd2005blog2007-09-03


これなんだよ、ぼくが見たかったのはっ!
いままでの4-4-2から3-5-2。数を見れば明らかのようにDFをひとり上げて、MF(中盤)を厚くする。
もし貴兄がフットボール・ジャンキーなら、あるいは貴女がぼくの文章のファンならば、過去に書いたサッカー関連(カテゴリは「FOOT!」かな?)を読み返して欲しい。


ずっとぼくは安藤梢選手を使えと書いてきた。
もちろん個人的なこともあってーー簡単に云えばファンだからーーそう書いてきたことは否定しない。
だが決して感情的にはならずに、冷静にチームや戦況を分析したうえで論理を展開してきたつもりである。
曰くーー繰り返しになるがーー、
安藤選手は、本来攻撃的な選手である
代表(なでしこジャパン)では、なぜDF起用なのだろう
だが安藤選手は、見事に守備的なポジションをこなしてきた
インターセプトしたあとの切り返しの速さは抜群である
安藤選手はそのままドリブル突破ができるし、先を読んで正確なパスも出せる

たぶん、こんなことを何度も書いてきたと思う。
そして結論として、もうすこし攻撃的に使ってはどうだろうかと結論づけてきた。
だが背番号7でレギュラーだった昨年以前、背番号6に代わって近賀選手とレギュラー争いを続けている昨年末から今年以降。大橋監督はスタメンでも途中出場でも、安藤選手のポジションは右サイドバックである。

なでしこリーグでの活躍を見てもわかる通り、やはり安藤選手は中盤の攻撃的なポジションで本来の力を発揮する。先日のオールスター戦でも得点こそ挙げなかったものの、テレビに映った時間も放送席から出る名前の数も安藤選手がダントツだった。(余談だが、ファン投票でもあの澤選手に大差を付けてトップで選ばれた)

前置きが長くなった。
ワールドカップまえの最終試合、大橋監督はついに英断を下した。
これまでの4-4-2から3-5-2という新しい新しいシステムへの挑戦。
それは、


大野-荒川

宮間-澤-安藤


という攻撃的なカタチ。相手は世界のブラジル。やはり、これしかなかったのだ。安藤選手をすこしでも攻撃的な位置に配置すること。本番10日まえにして、大橋監督はカードを切った。

いまーーこれを書いている現在ーーテレビでは、試合終了がし、ややぼくも落ち着きを取り戻している。
FIFAランキングではさいきん冴えないブラジル女子代表だが、オリンピック予選リーグでアルゼンチンと戦うことを考えればーーおそらく、このブラジル戦がそのシミュレーション・マッチだったことを考えればーー、今回の勝利は素直に喜んで、いや大喜びして良いものである。
この布陣は間違いなく問題なく「アリ」であり、ド素人のぼくが思うくらいだから大橋監督のなかではおそらく構想がしっかりできているはずである。

すこし落ち着こう。
もう安藤選手は近賀選手と右サイドバックを争う必要はないのである。対戦相手、戦術によって右DFの近賀選手と、右MFの安藤選手を使い分ければよいのである。しかも、ふたりはこれまで同じポジションを分け合ってきたわけだから、当然途中交替は有効である。

最強じゃない?

もうぼくは近賀選手を控えに廻せだなんて云わない。(云ったことないと思うけど)

熱くなって書き忘れていたけれど、前半に2本、外しはしたけれど安藤選手はシュートを放っている。
そう、安藤選手はシュートも打てるのである。

もしこれを読んでいて、「安藤梢、だれ?」とか「女子サッカーって面白いの?」という印象を抱いた方、是非来週からのワールドカップを見て欲しい。(地上波で放送するのかな?)
もしその試合に安藤選手が出場していれば、実況アナウンサーや解説者の口からもっとも名前の出る選手が「6番 安藤」のはず。

今回ちょっとぼくは間違ったよ。ワールドカップに照準を合わせて、お金を貯めたり休みを取ったりすればよかった。
来年のオリンピック。
うーん、どうしよう。