日本が予選を突破するためには

abcd2005blog2007-09-15



Aグループ全チームが2試合を終えた時点で、日本は勝ち点4でドイツと並び、得失点差で2位に着いた。つくづくアルゼンチン戦で大差を付けていればと悔やまれる。
イングランドが勝ち点2で続き、2敗のアルゼンチンの決勝トーナメント進出は事実上なくなった。
日本がドイツから勝負を奪えばダントツで1位突破が出来るのだが、ここは現実的に考えよう。


前回大会優勝でFIFAランキング2位のドイツに日本が勝つことは、たしかに難しい。ドイツが決勝トーナメントを見据えて、レギュラー陣を温存したり引き気味に守ってくれて、ようやく引き分けの可能性が高くなるというのが妥当なところだろう。
だがドイツはイングランドスコアレスドロー。云うまでもなく日本はイングランドと一進一退の攻防の末、引き分けている。単純な三段論法でいけば、じゅうぶん日本はドイツと引き分けることが出来る。
ここは前向きに日本はドイツと引き分けて、両チームとも勝ち点1ずつを加えて勝ち点5となることを前提に考えていこう。
得失点差でドイツの首位突破は決定。

結果はイングランドvsアルゼンチンの結果に委ねられることになる。この試合、日本vsドイツと同時開催というのだからFIFAの心憎い演出に感謝せねばなるまい。
前述の仮定に沿うならば、最低でもイングランドは勝つしかない。勝って勝ち点5で、3チームが並ぶ。予選突破は日本との得失点差に掛かってくる。
もちろんイングランドは勝利を、それも大量得点を狙ってくることは間違いない。
鍵を握るのはアルゼンチンだ。
初戦でドイツに0-11の大敗。2戦目で引き分けかと思われた後半ロスタイムに日本に得点を許し0-1の惜敗。果たして最後のイングランド戦にアルゼンチンはどんなモチベーションで向かうのだろうか。考えられるのは以下のふたつだ。


1.勝負を捨て、育成・調整に充てる
あからさまな無気力プレーということはないと思うが、レギュラー陣を休ませ、今後のためにも若手やサブのメンバー中心に大幅変更してくることは考えに難くない。そうなるとイングランドの勝利はもちろん、大量得点に繋がる可能性も大きくなる。

2.がむしゃらに勝ち点を奪いに来る
何も出来ないまま帰国したのでは監督の去就問題にも繋がりかねないので、とにかく勝ち点0だけは避けたいと必死になってくる可能性もある。最低でも勝ち点1を奪おうとディフェンスを固めてくる、あるいは逆にギャンブル覚悟で攻め込んでくるか。


当然、日本としては2.であって欲しい。ただ本気のイングランドに対して、怪我などを恐れて消極的なプレイに収まってしまうと一気に崩される可能性もある。
また引き分け狙いであれば良いが、無理に勝ちに行ってカウンターなどで失点を重ねるという最悪な結果だけは避けて欲しい。

繰り返しになるが、1-0でも2-1でも日本が勝てば何の問題もない。1位通過すれば、次はBグループ2位との対戦となるので先の話だが、トップ通過できるに越したことはない。
同じようにドイツも決勝トーナメント初戦のことを考えて、何が何でも首位で予選を突破と考えていれば、ますます手強いことは云うまでもない。しかし逆にほぼ予選通過は手中にしたわけだから、その先を見据えて主力を休ませる、サブのメンバーをテストするという策に出てくれば日本にも大いにチャンスはある。

ちなみにそのBグループだが、戦前の予想ではアメリカ、スウェーデンという本命に北朝鮮がどう挑むかと云われていたが、2試合を終えた時点でアメリカと北朝鮮が勝ち点4で首位に並び、スウェーデンは勝ち点1と苦しい戦いを強いられている。
スウェーデンはたしかに強豪だが、日本にとっては北朝鮮の方が戦いにくいのではないだろうか。

最後にまたテレビ中継の話になってしまうが、なぜフジテレビはアルゼンチン戦だけ地上波で生中継して、運命を賭けた大一番であるドイツ戦を初戦同様、CSのみ生中継、地上波は深夜に録画放送なのだろう。
どう考えてもアルゼンチン戦がいちばん楽だと思われていたしーーじっさいはちがったがーー、イングランド戦ないしはドイツ戦を地上波でも生中継する編成にするべきではなかったのだろうか。それに仮に、既に編成が決まっていても、ここは予定を変更して放送するべきではないだろうか。
試合は9/17で、祝日なのでテレビを見るひとも多いと思うのだが。そして17日深夜では翌日から仕事のある人間は見るのが難しいではないか。
どうにもちぐはぐな気がしてならないのだが、いかがだろうか?

追記:いまFIFA.comを見たら日本vsアルゼンチン戦のレポートのトップが安藤選手の画像だった!