そしていつものことながらスケジュールはタイト(泣)。

本日送られてきた資料の一部


先週末に「週明けに紙資料が届きますから」と云われていたので、残業を断って帰宅。
結局宅配業者が来たのは20時過ぎだったから急いで帰ってくることもなかったのだが。
すぐ編プロの担当者にメールをすると、すぐにtelが掛かってくる。対応の早さもさることながら、当然のようにこの時間(21時頃だった)までオフィスで働く過酷さを思う。
一年前までは自分もそうだった。



とくにぼくのいた部署は週刊サイクルなので、締め切り前日はその日のうちに帰れた試しがなく、そのうちエスカレートして前々日も22時や23時に帰ったりしていた。それも決して仕事が片付いたわけではなく、翌日朝イチで取り掛かればなんとかなるだろうというレベルでの切り上げ方だった。しかもフレックスタイムなんて気の利いたシステムはなく、全員きちんと9時前には出社していたのだからよく続いたと思う。
そんなことを思い出しながら、こちらは風呂上がりに<キリンのどごし生>で喉を潤して耳を傾ける。
そもそも媒体自体がギリギリのところを綱渡りするような編集方針なので、今回も触れてはいけないデリケートな問題(主に事務所絡みのことなど)などを注意深く聞く。
だいたいよくあるのが肖像権の問題で、つまり写真の掲載許可がおりなかったりすることが多い。今回もまあそんなところだったのだが、瓢箪から駒というかぼくにとってはラッキーな展開に作用した。
当初はそれぞれの写真にコメントを付ける予定だったのだが、掲載できる画像が限られてしまうため編集者が簡単なキャプションを付けることに留めることになった。その代わり、その「画像としては掲載できない写真」についてぼくが文章を加えることになった。
その結果文字数は1.5倍に増え、つまりは原稿料も大幅アップすることになったのである。
ほぼ2年ぶりに依頼された仕事だというのに、なんと運の良いことか。しかもカラーで3pだし、おそらく扱いは巻頭近くでおおきいだろうし。


それで気を良くしたわけではないのだが、現時点で思い描いている構想部分について担当者に伝える。もちろんじっさいには一文字も書いていないのだが。どうやらお互いの意図にズレはないようでスムースに話は進む。
やはり当然のことながら、こういった打ち合わせはきちんとするべきだ。相手の求めているものもわかるし、こちらが表現しようとしていることも説明できる。
驚くことに以前書いていたときは、ほぼ毎号レギュラーで参加していた(連載も持っていた)にも関わらず、打ち合わせはすべてメールのみだった。唯一例外的にtelで内容を詰めたことがあったが、結果的にそのとき既にリミット寸前でぼくははじめて原稿を落としてしまった。そしてそれ以降しばらくオファーは来なくなってしまった。
今回編集プロダクションが間に入ったのは、そういった行き違いをなくすためなのかも知れない。もしかしたらだいぶ前からそうなっていたのかも知れないが、何しろ2年ぶりなので勝手がよくわからないのも事実だ。
考えてみれば確かに、何人いるのかは知らないが出版社の編集者が直接ひとつひとつ対応していたのでは目が行き届かないのだろう。おそらくひとりで何誌もの企画を並行して進めているわけだろうし。


ただ、なにより担当者と直接打ち合わせをすることの最大のメリットは「書かねば」という気にさせられることだろう。じっさい、こうしてiBookに向かっているわけだし。単に締め切り日を提示されるより、なんとなく焦りを感じるのかも知れない。まあ人気作家などは連日連夜telが鳴ったり、仕事場に押し掛けられたりするのだろうけれど。


とはいえ相変わらずスケジュールはタイトだ。